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プロ野球各球団のチーム状況(セ・リーグ編②)


前回はセ・リーグ上位3球団を取り上げた..。引き続き、各球団の戦力分析と今後の展望を考察する。


さっそく今回は、セ・リーグ4位から6位の3球団について見ていく。(成績と順位は6月30日時点)


読売ジャイアンツ

まずは現在4位のジャイアンツから見ていこう。


交流戦は11勝7敗、4つの勝ち越しを作る検討を見せ、セ・リーグ3位に浮上した。しかし、リーグ戦再開後の4位カープとの直接対決に負け越して以来、逆転され4位に甘んじている。


今季のここまでのジャイアンツは試練の連続と言えるシ―ズンを送っている。


特に投手のやり繰りに苦しんだ。先発陣は菅野智之のコンディション不良による出遅れに始まり、戸郷翔征、グリフィン以外のローテーションピッチャーが精細を欠く苦しい状態。4月は最大5連敗もあり、最下位に沈んだ時期もあったほどだ。


4月末から5月にかけてはリリーフ陣が試合を壊してしまう試合が目立った。守護神の大勢に繋ぐまでのいわゆる「勝ちパターン」が確立できず、7、8回に多く失点するケースが多かったのだ。


この調子で5月半ばまで5位と6位の間を行き来し、優勝はおろかAクラス入りすらも難しいのでは、と思わせるような重苦しいチーム状況であった。


そんなジャイアンツが、なぜ一時期3位まで浮上するまでになったのか。その転機の一つが、中川皓太の復帰だろう。


2022年シーズン、故障で全休していた中川が5月半ばにようやく復帰し、不安定だった7、8回をピシャリと締めるようになったことでリリーフ陣の重苦しい空気が一変。さらにオリックスからトレードで鈴木康平を獲得。徐々にリリーフ陣の顔ぶれも安定するようになった。


リリーフ陣が落ち着きを取り戻すと同時に、チーム状況は一気に好転。

打線では3年目20歳の秋広優人がブレイク、それまで低調気味だった坂本勇人や丸佳浩にも復調の兆しが見え、交流戦期間中には6連勝を記録する。


リーグ戦再開後もその勢いのまま、上位に食い込んでくれるかと、ファンの期待も高まっていた最中にアクシデントが起きてしまった。


坂本の故障離脱である。


開幕後の4月の打率は.197と絶不調だったものの、5月以降は徐々に復調。6月の打率は.338と完全に本来の打撃が戻っていた。


坂本を欠いてからまだ程ないが、やはり得点力に大きな影響が出ている。今後ジャイアンツが再浮上するためには、坂本の跡目を継ぐであろう、中山礼都ら若手野手の奮起が不可欠だ。


投手陣では菅野が6月にようやく復帰した。出遅れたエースが今後どこまで巻き返せるかも浮上の鍵になるだろう。


残りのシーズン、ジャイアンツがこの苦境をどのように打開していくか、巻き返しに期待したい。

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中日ドラゴンズ

現在4位のジャイアンツから大きく離された、5位に留まっているのがドラゴンズだ。


昨シーズン同様、投手陣は先発リリーフ共に充実しているものの、打線の援護なく敗れてしまう試合が目立っている。交流戦も7勝10敗と貯金を作れず、思うように勢いに乗ることはできなかった。


今季のチーム防御率はタイガースの2.80に次いでリーグ2位の2.90と、投手陣は先発リリーフ共に安定している。その反面、チーム打率はリーグ5位の.233と物足りない数字。本塁打数もリーグ最少の30本(71試合)、得点194もリーグワースト。昨シーズン同様、ここまで深刻な得点力不足に苦しんでいる。


ただ、悪いニュースばかりではない。野手では、今季現役ドラフトで獲得した細川成也が覚醒。ここまで3割、10本塁打、長打率.520と大健闘。主軸候補のビシエド、新助っ人のアキーノが不振という苦しいチーム事情の中にあって、この細川の活躍は救いだろう。


他にも昨シーズン最多安打のタイトルを獲得した岡林勇希は徐々に調子を上げ、ルーキー福永裕基は規定打席に到達。セカンドのレギュラー争いを演じている。


先述したように、投手力はリーグトップクラス。大野雄大が不在という中、小笠原慎之助に高橋宏斗、柳裕也、さらに今季トレード加入の大ベテラン、涌井秀章らが中心となり先発ローテを守っている。


昨シーズン同様、リリーフ陣も盤石だ。守護神のR.マルティネスは25試合登板で未だ防御率0.00と無双状態。さらに、マルティネスに繋ぐまでの7、8回を担うセットアッパーの祖父江大輔、清水達也、勝野昌慶らも安定感を発揮している。


終盤までリードを守り、継投で逃げ切る。打線の爆発に期待するというより、やはり1戦1戦、残りの試合も守り勝つ野球に徹するべきなのかもしれない。


東京ヤクルトスワローズ

2年連続リーグ優勝のスワローズが現時点でまさかの最下位だ。


昨シーズン、3冠王に輝いた村上宗隆を中心に破壊力抜群の打線を構成。リーグ最多の174本塁打、619得点を記録。今季も脅威の打線で3年連続リーグ優勝に死角無し、かのように思われた。


しかしWBCの影響からか、打の主軸・村上と先発の柱の高橋圭二が開幕から不調。村上はここまで打率.233、12本塁打と昨シーズンと比較すると明らかに物足りない数字だ。高橋も4月こそ好投していたものの、5月以降は勝ちから遠ざかっており、防御率も4.43と苦しんでいる。


5月は当初は4位につけ、3位争いを繰り広げていたが、引き分けを挟み12連敗もあり6位に転落。交流戦も7勝11敗と4つの負け越し。4位以下が大きく離されるという構図になってしまった。


その影響もあってか、チーム防御率・打率は共にリーグ最下位。本塁打はリーグ2位の60本塁打打線も、全体的に繋がりを欠く場面が目立つ。先発陣も規定投球回に達しているのはサイスニードのみ。清水昇や田口麗斗など後ろが安定しているだけに、先発陣にもう一つ安定感が欲しいところ。


スワローズ浮上の鍵は、やはり山田、村上の復調、そして離脱中の塩見に代わるリードオフマンの出現といったところだろう。


以上2回に渡って、セ・リーグ各球団のチーム状況を取り上げた。


ここまでスワローズ、ドラゴンズが大きく離されるという状況。対して上位4チームは大混戦の様相。現在は特に好調のチームがないため、どのチームが抜け出すか想像もつかない状態である。


いよいよ勝負の夏場を迎える。プロ野球はここからが本番だ。


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