ジャ・モラントの出場停止
メンフィス・グリズリーズは2022-2023シーズン後半戦、危機的な状況に陥っていた。こ事の発端は2019年にドラフトで獲得したジャ・モラントが自身のSNSのライブ配信を行っていた際に拳銃とみられるものを映した騒動だ。
この騒動を重く見たNBAはジャ・モラントに2試合出場停止の処分を下した。
ただ、この騒動はここで収まらず、ジャ・モラントは無期限で出場を停止し、いつチームに戻ってこられるか、またはNBAでプレーできるのかも疑われる状態となっていた。
モラント本人は「家族、チームメイト、コーチ、ファン、パートナー、メンフィスという待ち、そしてリーグの組織全体に対し、失望させてしまったことを深くお詫びいたします。私はしばらく試合から離れ、自身のストレスや全体的な幸福に対処するためのより良い方法を見つけるべく、学びに取り組む所存です」と語っている。
また、反省もしており、「俺は俺じゃなかった。どんな暴力でも容認しないけど、自分自身の行動には責任を持つ。俺は悪いミスを犯した。俺は将来ジャ・モラントがどういう人なのか。自分についてのことをみんなに示してこの物語を変えていくつもりだよ」ともか語っており、反省はしているように感じられる。
モラントの復帰
日本時間で3月22日(水)に行われたヒューストンロケッツ対メンフィス・グリズリーズの一戦、第一クォーター残り3分に騒動で欠場していたモラントが8試合ぶりに出場した。
この日モラントは約23分の出場で17得点、4リバウンド、5アシスト、2スティール、1ブロックを記録し、130対125でグリズリーズの勝利に貢献した。
グリズリーズはこれで4連勝となり、ウエスタン・カンファレンスで2位につけている。
グリズリーズの躍進
グリズリーズは若手中心のチームにも関わらず、今季も45勝27敗でウエスタン・カンファレンス2位と大躍進を遂げている。
特に中心メンバーは近年のドラフトで上位指名した選手ばかりで構成されており、平均年齢24.3歳である。
若いだけあり、勢いに乗らせると止められないチームとなっている。
また、モラントとともにオールスター選出となったジャレン・ジャクソン・ジュニアもグリズリーズ飛躍の要因である。
ジャレン・ジャクソン・ジュニアは今期平均3.0ブロックとディフェンス面で大きく貢献しており、DPOY(ディフェンシブ・プレイヤー・オブ・ザ・イヤー)の最有力候補である。
他にもシューターであり、得点源であるデスモンド・ベインやDFが持ち味のディロン・ブルックスなど優秀な若手が揃っている。
NBAドラフト2018全体4位 ジャレン・ジャクソン・ジュニア
NBAドラフト2019全体2位 ジャ・モラント
NBAドラフト2019全体21位 ブランドン・クラーク
NBAドラフト2020全体30位 デスモンド・ベイン
NBAドラフト2021全体10位 ザイール・ウィリアムズ
NBAドラフト2021全体30位 サンティ・アルダマ
NBAドラフト2022全体23位 デイビット・ロディー
まとめ
モラントが戻ってきて、主力が揃ったグリズリーズだが、今年はプレイオフでの勝利を目指しているだろう。
昨年はその年のチャンピオンであるゴールデンステイト・ウォリアーズに惜しくも敗戦している。
昨年に比べレベルアップした若いチームは勢いそのままにプレイオフで勝ち進むことができるのだろうか。
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