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  • iguchi8016

東北プロバスケヒストリー

久しぶりに訪れた仙台89ERSのホームゲームで感じた東北プロバスケの現在地ついてレポート。仙台以外の地域にも通ずる学びが多かった事にふれてみました。お付き合いよろしくお願いします。

仙台復権の狼煙

今シーズンの仙台89ERSはバイウィークまで7勝7敗。2026年Bプレミア参入に必要な平均入場者数4000人以上を目指して7試合連続の満員御礼。1試合平均は4617人(11/12時点)を達成中とコート上、コート外で仙台復権の狼煙をあげています。


Bリーグ創設~仙台ヒストリー 2016-17 14勝46敗 B1(B2降格) 2017-18 21勝39敗 B2 2018-19 40勝20敗 B2 2019-20 35勝12敗 B2(コロナ中止) 2020-21 35勝24敗 B2 2021-22 38勝15敗 B2(B1昇格)

2022-23 19勝41敗 B1

東北から同時に消えたB1の火 今シーズンで8シーズン目となるBリーグ。その初年度にB2降格した仙台。リーグ発足後ほとんどのシーズンをB2で過ごしてきました。降格直後の2017‐18・B2での成績は5割以下。降格後のシーズンがいかに難しいかがみてとれます。B2降格したばかりの新潟がここまで苦しんでいますが、仙台の歴史からみてもその厳しさが伝わると思います。同じ東北の秋田も初年度にB2降格していますが1年でB1復帰。その復帰もいかに高いハードルだったかを仙台ヒストリーを見返しながら感じました。Bリーグ初年度に同時に東北からB1の火が消えたという歴史も覚えておくべきかと思います。 仙台が示した決意 久々に仙台ホームを訪れた前日の2023年11月10日。ナイナーズは宮城県仙台市を祖業の地とし物流施設やアパートメントホテル等を全国展開する不動産コンサルタント会社・霞ヶ関キャピタルの資本参画を受け入れ、経営体制変更を発表。2026年Bプレミア参入への強い意志と、昨シーズンも楽ではなかったB1残留争いを経験しB2に戻らないという決意を感じました。歴史とカルチャーを築いてきた仙台89ERSと霞ヶ関キャピタルがどのようなハイブリッド型・県民球団を今後示していくのか。かつて仙台から学ばせてもらった一人のブースターとして熱く見守っています。



東北6球団参入の歴史 2005-06 仙台89ERS 2010-11 秋田ノーザンハピネッツ 2011-12 岩手ビッグブルズ 2013‐14 青森ワッツ 2014-15 福島ファイヤーボンズ・山形ワイヴァンズ(NBDL)

最初に東北にプロバスケを創設した仙台からのちにクレイジーピンクと呼ばれる秋田が始動するまで5シーズンかかっています。その後に続く東北各球団やファンブースターに仙台が与えた影響は計り知れません。中継や番組など仙台に触れるたびに言っていますが「東北の雄・仙台」があらゆる面で東北プロバスケを牽引してきました。

東北会議でノウハウをシェア 私がGMを務める以前から仙台は憧れの球団。どうすればシーズンパスが売れるのか。ホスピタリティーが高いボランティアチームはどのようにつくられたのか。当時は東北会議という月に1度など持ち回りで各県にチケット・営業・広報などが集まり勉強会を行っていました。当時から失敗したことも成功したことも東北の仲間に教えてくれていた仙台。仙台がいなければ秋田も岩手も青森も福島も山形もBリーグもなかったと思っています。2007-08有明コロシアムでのプレーオフ。前日の準決勝で敗れ満身創痍で3位決定戦にのぞむ仙台。アップに出てきた選手達を鼓舞するためブースターが起こした鳴りやまない「ゴー!ゴー!ナイナーズ!!」コール。有明のゴール裏が黄色に揺れる姿をみた多くのバスケ関係者がこんなチームを地域に創りたい。こうならないとダメだ。と思わせてくれた仙台の歴史とカルチャーがいまも胸に残っています。



街に浸透する県民球団

個人的感情をもって久しぶりに訪れたナイナーズタウンは各所にチームが浸透していました。多くの試合が開催されるゼビオアリーナ仙台(どっかんどっかんいわせている長町商店街)ではなく東北バスケの歴戦をずっと見守ってきたカメイアリーナ仙台(仙台市体育館)でのゲームでしたが仙台市営地下鉄のいたるところにマスコット・ティナの姿が。街の一部になっている嬉しさとこのような取り組みを忘れてはいけないと思い出させてくれました。仙台はプロ野球・Jリーグ・Bリーグと3つのプロ球団を持つホームタウン。きっとリスペクトしあいながらも競争は激しいはず。2005年創設時から18年間生存競争をやってきたと考えると他地域の県民球団も学ぶ点が多いはずです。



野球・サッカー・バスケのプロを持つホームタウン

北海道/宮城県/埼玉県/千葉県/東京都/神奈川県/愛知県/大阪府/兵庫県/広島県/福岡県(独立リーグを除く)

プロチームが生まれた意味 私が解説を担当した仙台ー長崎(11/11・12)では長崎ヴェルカ・荒谷裕秀選手(宮城県出身/仙台市立南光台中/東北高校/白鷗大)が大暴れ。Game2に20得点 6アシストと得点とアシストでキャリアハイ達成。本人コメントにあったように「学生時代に何度も試合をした」満員のカメイアリーナ仙台しかも東北高校の後輩達の前で「ネクスト荒谷よカモン!」と叫びたくなるようなビッグゲームを演じました。仙台89ERS発足は2005年。そのときにはまだプロバスケの産声さえなかった長崎の地に請われていった地元出身選手が凱旋試合でキャリアハイをやる。こういうドラマを生むために仙台が先陣切って東北の地にプロバスケを創ってくれたと勝手に信じています。これからもそんなドラマが全国で生まれそのドラマが語り継がれていきますように.。

写真:筆者撮影


■過去コラム


バスケットボールコメンテーター

井口 基史(イグチ モトフミ)

1979年生まれ/鹿児島県出身

座右の銘「一緒に日本のバスケを熱くしよう」


鹿児島南高-愛知学泉大-カリフォルニア州立大ベーカーズフィールド校-ベーカーズフィールドカレッジ出身。アメリカ留学後にFIBA国際代理人資格をアジア初の受験取得。国内プロリーグ発足後まもなく資格を返納しチームスタッフへ。富山-滋賀-岩手-大阪でスカウト/通訳/GM/スポンサー営業/球団社長を経験。現在はユース・プロ・日本代表までバスケットボール中継で熱量高めの解説を務める。



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